【代表コラム】サッカー指導者ライセンス制度について

Hola!みなさんこんにちは。

本日もベルビュースポーツアカデミー/ベルビューフットボールクラブ府中(BFC府中)のホームページにご訪問頂き、ありがとうございます。

今日は、タイトルにもあります通り、日本・スペインのサッカー指導者ライセンスの比較について話したいと思います。

私の最終目標はスペイン指導者ライセンスLevel.3(UEFA Pro相当)、AFC Diploma Pro(JFA S級ライセンス相当)の取得を目指しています。以前まではJFA S級を目指していましたが、私はまだB級のため、あと20年位掛かっても取得できるかわからないので、AFC Proへ戦略変更しました。

今回はわかりやすくその比較を行っていきたいと思います。

私自身は、現在JFA B級ホルダーで、2013年にD級取得からスタートして、2015年C級、2019年B級を取得する事ができました。その後A級トライアルにチャレンジしましたが、狭き門(当時関東サッカー協会への東京推薦枠は全指導者の2名のみ)だったのと当時少年団のコーチだったため、J下部・JFL・関東大学サッカー部の監督・コーチとの競争に勝てず、次のステップへ進むことできない状態が5年程続き、48歳となってしまいました。

スペイン指導者ライセンスについては、2017年にLevel.1(UEFA B相当)の受講を始めて、途中コロナ禍もあり、スペイン文科省の指導者ライセンス発行が遅れてしまいましたが、2020年にLevel.1取得。2023年にLevel.2(UEFA A相当)受講・試験終了し、Level.2ライセンス発行を待っている所です。発行後にLevel.3へチャレンジする事ができるので、再度マドリッドに行き、2026年にLevel.3の取得をしたいと思っています。

スペイン指導者ライセンスLevel.2受講証明書、この後に文科省の審査があり、ライセンスが正式に発行される。

今回はこれら2つの仕組みについて解説したいと思います。

ポイント①そもそもライセンスって何?

各サッカー協会が発行している公認指導者ライセンス

国によってルールが異なるため、各国のライセンス事情は異なりますが、日本(東京)の場合、U12のジュニア年代の公式戦ではD級の取得が義務付けられています。Jリーグ監督はS級が必須。大学・高校・中学は特に必須ではないと理解しています。背景としては、日本サッカー協会の強化方針、ワールドカップ優勝を見据えたグラスルーツの強化が1993年Jリーグ開幕頃から始まり、ライセンスの整備を始めていきました。当時の日本サッカー協会の加藤久技術委員長が始めたと記憶しています。

また、現在の日本では、基本的な考え方としては、D級→第4種(U12年代)、C級→第4種~アマチュアレベル、B級→ユース年代(U18)、A級→JFL・大学生レベル(U23・セミプロ)、S級→Jリーグ(トップ)となっております。2023年度からはユースA・Bという資格が新たに出来ましたが、基本的には上記の考え方となります。

ここ10年位で急激に指導者ライセンス制度が発展して、今では派生して、GKコーチ、フットサル、フィジカルフィットネス、キッズリーダー、ユース等の指導者ライセンス資格も出来ています。この充実ぶりはアジアの中でも突出しており、ヨーロッパ・南米の強豪国と比較しても非常に素晴らしいものと言えます。


しかしながら、下記の通り、問題点もあります。これが私は日本でのS級を断念した理由となり、本田圭佑さんもライセンス不要論を唱える理由だとも思っています。


S級取得まで、とんでもない時間、費用が掛かり、サッカー協会との強力なコネクション・人脈が必須。一般人がS級まで取得するのはほぼ不可能。費用はD級からスタートした場合、旅費交通費も含めて200万円程度。時間にして3,000時間超

JFA S級ライセンスを取得してもヨーロッパでは互換性がないため、プロチームの監督になれない。かつて藤田俊哉さんがVVVフェンロ在籍時にU23監督のオファーがありましたが、ライセンスの書き換えができなかったため、断念した経緯があったそうです。

日本のS級は欧州では無価値なのか。藤田俊哉が考えるライセンス問題。(2/3) – 海外サッカー – Number Web – ナンバー (bunshun.jp)

指導者講習会まで行けば、最終合格まではしやすいが、受講者に選ばれるまでが狭き門。トライアルだけでも何年も受け続けている人も多い。(B級から倍率5倍、A級50倍、S級も超難関)

JFAとスペインサッカー協会のライセンス比較をテーブルにすると下記のようなイメージです。

項目JFA S級指導者ライセンススペイン Level.3 (UEFA Pro相当)
指導者ライセンス
取得難易度超困難Level.2まで行けば、比較的簡単。
運転免許証のイメージ
取得までの時間10年以上(C級からスタートした場合)3-4年程度
管轄機関・発行期間日本サッカー協会①スペインサッカー協会(非公認だがUEFAと連動)
②文科省認定の指導者養成学校・専門学校(公認)
受講者数毎年20名
(全国で選抜試験通過者のみ)
特に制限なし
※①は労働ビザ必要
受講日数62日+α (自習時間別)■昼間・夜間通学の場合6~9か月程度
■オンラインコースは10日+自宅学習100日程度
+第1監督の現場経験(180日)
費用55万円(受講料)+50万程度(旅費)20万円程度(1,000€程度 受講料)+ 旅費
※日本人の場合、オンライン受講で65万円程度、
滞在費・飛行機代+50~100万円程度

以上となります。日本の場合は、日本サッカー協会が一括管理・発行の最終権限を持っており、B級までは各都道府県サッカー協会が運営・開催しています。A級以上となると、都道府県サッカー協会→地域(北海道・東北・関東・関西・九州等)サッカー協会→JFAという流れで進んで行きます。(JFAホームページ 指導者養成講習会 S級コーチ参照)2024年1月27日時点。

一方でスペインの場合は、ライセンス発行とUEFAとの関係、日本人の場合、労働ビザの取得有無があり、非常に流動的でありますが、臨機応変に対応しています。フレキシブルではありますが、日本人の方からするといい加減だったり、適当な印象を持つかもしれません。日本とはそもそものコンセプト・戦略が異なるので、単純に比較はできません。

しかしながら、ライセンスを持った指導者の数、専門性、取得後の生存競争による指導者のレベルの高さはスペインの方が良いのではとも感じています。

日本はとにかく取得まで時間が掛かり過ぎて、プロセスが多すぎて、毎回試験を受けている感じです。私の場合、37歳の時に最初にキッズリーダーの取得、翌年38歳でD級取得し、40歳の時にC級取得、その後はB級の書類選考に3回落ちています。44歳でB級をようやく取得できましたが、その後A級も選考の段階で落ち続けています。非常に限られた椅子をサッカー協会との人脈を持つプロクラブ・有力大学チーム・有力高校チームの指導者が確保していくような感じで非常に閉ざされている世界だと感じます。

この点が本田圭佑さんが指摘する問題点だとも私は思っています。それでも懲りずに私はJFA-A級ジェネラル、ユースBの申し込みを毎年続けています。

実際どうだった?

実際に上記方針と自身の経験を経て思う感想を述べます。

【日本サイドの指導者講習会・ライセンスについて】

プログラム自体は知見のある素晴らしいインストラクター方々が試行錯誤して、作り上げているので、非常にオーガナイズされている。例えば、教材、講習内容、プログラムの回し方、講師など。ピリオダイゼーション・PDCAを意識して運営されている。

〇非常に課題が多く、指導実践も多く、チームでのプロジェクト、ワークも多いため、指導者間の仲間意識、繋がりが強固になる。

〇指導現場を離れて、サッカーを腑眼して考える機会があり、日本サッカーをどのように強化していくかについて真剣に議論できる環境がある。

良くも悪くも中身が濃すぎて、課題・宿題も多く、コミットする事が多く、アマチュアの指導者ではB級までが限界と感じる。その上のA級を目指すのであれば、プロ指導者としての環境に身を置き、自身の指導者としてさらなるレベルアップ、指導者講習会参加とワーク準備の莫大な時間を作る必要がある。

本人が強く希望しても受講できる訳ではない。定員数、年間の発行数が厳しく管理されており、その時のタイミング・協会の方々との人脈・コネクションも関係する。とにかく簡単には取得できない。

教えて頂く内容が画一的。特に指導実践では型にはまったストーリーでないと合格にしてくれないように感じた。各テーマのキーファクター、ポイント、オーガナイズが網羅されているかのみフォーカスしているように見える。私は指導者実践の最終試験でC級で3回のやり直し、B級は10回のやり直しとなりました。最後はインストラクターと口論となり、納得がいかない形でした。サッカーは想像力のあるスポーツだと思いますが、本当にゲームの中での事象に使えるのかな?論理的ではないな?とも感じました。同年にマドリッドですでにLevel.1を受講していたため、その点は非常に違和感・疑問を持つ事となりました。

では、スペインの場合はどうだったの?

【スペインサイドの指導者講習会・ライセンスについて】

インストラクター、先生が寛容。それぞれ意見が異なっても、一旦は全部受け入れてくれ、その個人の意見に対してのアドバイスをしてくれます。また、一方的にこれは違うと否定する事はなく、なぜそう思うのか?その理由は?どう考えているのか?を聞かれて、たとえ正解と違っていたとしても、「そうゆう考え方もできるのは素晴らしい!”Muy Bien!”」と言われます。

全てのプログラムの中に、ゲームモデル・PDCA・ピリオダイゼーションの考えがベースにあり、試合に勝つためには、ポゼッションするためには何が必要か?選手が試合で良いプレイ、パフォーマンスをするにはどうゆうオーガナイズやコーチングが必要かにのみフォーカスして、明確でわかりやすい。

〇座学のみだけではなく、実際にトレーニングを視察したり、試合を分析したり、実地ワークの割合が多い。実地ワーク6割、座学4割のイメージ。

ラ・リーガ5部相当の公式戦のゲーム分析。2人一組で攻撃側・守備側に分かれて分析を行う。この日のフォーカスポイントはゲーム全体の流れと基本戦術デスマルケについて。翌日みんなの前で発表を行った。ゲーム中は分析官になったつもりで必死にメモを取り続ける。

本人のやる気があれば、誰でもいつでも受講できるし、常にWelcome。日本人でも言葉がわからなくても、同じサッカー仲間としてリスペクトしてもらえる。ただし、やる気のない方、発言しない方、受身の方には厳しいかもしれません。

日本と比べるととてもゆっくりしているので、手続きの長さ、取得までのプロセスが不透明、また授業の開始時間、約束の集合時間が時間通りになることはないので、日本人の方にはイライラするかもしれません。指導者講習会全般においてもやはりそのような傾向がありますが、サッカーは不確実、予測不可能な事が頻発するスポーツなので、その点も含めてある意味寛容になったり、異文化・異なる習慣を受け入れて、イライラせずに自身をコントロールする事も求められると思います。

△最高レベルのLevel.3(UEFA Pro相当)を取得しても、日本のように生活は保障されません。運転免許のようなもので、Level.3ホルダーもたくさんいて、生存競争はとても激しいです。実戦で結果がでないとすぐにクビになったり、失敗を続けていると次の監督の仕事もなくなります。U12(ジュニア年代)でも連敗が続くといきなりクビになることがあります。デメリットであるかもしれませんが、指導者も実力主義の世界なので、ある意味フェアなのかもしれませんね。

日本人が取得しても、日本に戻って指導する際にはそこまで評価されません。これは私自身が感じたことなのですが、日本は日本国内資格信仰もあり、なぜ日本の指導者ライセンスを取らないで、スペインまで行って取得するのか?意味があるのか?と言われたり、そのようは反応をする方にたくさん会ってきました。また、海外での指導者ライセンスであるのと、スペインのライセンス資格者はある程度は考慮されますが、完全な互換性はありません。お金と時間を掛けて取得した割には、費用対効果は低いと思うときもあるかと思います。ただ、これは百聞は一見にしかず。スペインでの経験は私のこれまでのフットボール人生においても、ブラジルでフットサルをプレイした以上の驚きや気づきがありました。プログラムで一緒になった全国の指導者の皆さんも満足していたようで、またスペインに来たいと仰っておりました。やはり人次第なのかもしれませんが、過度な期待はしない方が良いかもしれません。

ポイント②指導者ライセンス取得の検討について

指導者ライセンス取得の意味とは

一言で言うと、やはり一度現場から離れて、自分の指導方法、指導スタイルを再度勉強し直して、指導者としてもレベルアップする事だと思います。

【日本の指導者ライセンスの場合】

  • 日本サッカーの現状の課題を再認識できる
    各コース共に十分な時間を講義、プレゼンテーション、チームプロジェクト、画像分析を通して一通りの勉強ができます。特に日本サッカーの強化にフォーカスしているので、日本国内での指導者としてのレベルアップには最適。
  • 指導実践を通して、レベルアップ
    通学、合宿コースいずれにしてもほぼ毎回指導実践があります。指導実践で始まり、指導実践で終わると言っても過言でない位、ライセンス取得の最重要課題となります。オーガナイズ、キーファクター、留意点を含めたトレーニングの構築を実践できる場があります。当時B級は9テーマ。指導案作成、指導実践の事前練習、キーファクター・留意点の暗記、オーガナイズのシミュレーション等で200時間は費やしました。私は最終の指導実践試験は合格できなかったため、1か月後の再試験に向けて、通勤途中の電車の中でも指導案をひたすら暗記していました。懐かしい思い出です。
  • 参加した指導者との人間関係構築
    個人的にはここが一番だと私は感じています。取得後も遠征先、大会会場、SNS等でも受講者の方々との関係はその後も続きます。サッカーは団体スポーツなので、選手を引退した後も共通の課題や悩みを持って、それぞれのカテゴリーで指導者の皆さんが活躍しているは自身のモチベーション維持、励みにもなります。

やはり日本語を使って、日本サッカー協会の指針・戦略をベースに日本人の指導者の方々と一緒に勉強して、高め合っていけるのは一生の財産になると思います。

【スペインの指導者ライセンスの場合】

  • スペインから日本のサッカーを腑眼視できる
    スペイン人指導者も日本チームや久保選手、かつて所属していた乾選手など日本サッカーについての意見も共有して頂きます。また、ローカルの町のチームやプロクラブの施設に行き、試合を見ると必然的に日本サッカー、自分が所属するチームとの比較をし始めます。一人でいる時間が多いので、色々とイメージしたり、考えを整理する時間もたっぷりとあります。
  • 戦略、ゲームモデル、ピリオダイゼーションからスタート
    試合に勝つためには何が必要か?逆算してトレーニングやスカウティング理論の講義が始まります。U12年代と言えども勝利が最優先。ただし、ポゼッションして勝利する、選手の将来のために勝ちに行くというのは日本とは根本的に異なります。また、指導者は常に最新の理論やメソッドを勉強し、アップデートし続けないといけないというアドバイスはとても印象に残っています。
  • スペイン人との関係性
    サッカーだけにとらわれず、スペイン全体の歴史的背景、人間性、そして、なぜスペイン人はそこまでサッカーを追求しているのかという事を理解する事が大切です。その上で、スペイン語がわからなくても、片言でも良いので、コミュニケーションする意思がとても重要だと思います。オープンマインドで行くと、スペイン人インストラクター・指導者の皆さんは時間を気にせずにたくさん教えてくれます。それ位サッカーに対して熱い気持ちを持っているのを感じました。それは指導者だけではなく、自チームのサポーター、保護者もサッカーに対して誇りを持っています。自分もフットボールに対して気持ちが強すぎる、熱すぎる、何でそんなに追求するのかと変人扱いされることもありましたが、ここスペインでは普通でそんな熱い人たちはたくさんいて、ある意味安心しました。笑

ラ・リーガ4部相当、Instructorのマヌー氏が監督を務めるチームのゲームモデルと翌日のトレーニング計画についての講義(左ページ)、翌日実際のトレーニングを実地で見学(右ページ)。終了後にコーチングスタッフの皆さんとMTGを行った。途中、私が英語で通訳をやらせて頂く機会があり、マヌー氏から良い評価を得ることができました。左下は私が質問したクラブ経営に関する質問内容で4部(日本で言うJFL)でもスクール含めた選手だけで700名の組織。トップチームの運営費は1億3,000万円程度との事でした。このように積極的に自分から質問をしても、何でもWelcomeで教えてくれるOpen Mindの指導者の方が多かったです。

違い
どちらが良い悪いというのはありませんし、日本・スペインそれぞれで良い所はあると思います。したがって、私は両方のライセンスの最上級レベルまで取得したいと思っています。ただし、JFA S級は現時点での私ではほぼ不可能なので、毎年チャレンジしつつも互換性のあるAFC Diploma-Proの取得をしていきたいと思います。

指導者ライセンスを取得する時の方針決め

上記のように違いがあることをおわかりいただけたと思います。
この違いに絡め、では実際にどちらのライセンスをどのレベルまで取得したらよいのかを検討していきましょう。大きくポイントは2点となります。

ポイント①ご自身の目標設定、10年後、20年後に指導者としてどうなりたいのか?を決定する。


例えば、、

  • 日本でずっと指導をするのか?それともスペインでも指導をしたいのか?それともハイブリッドで?
  • 指導するチームはジュニア?ユース?大学生?それともプロ?
  • どんなサッカーをしたい?ゲームモデルは?グアルディオラやシャビアロンソのような戦術家を目指すのであればスペインの指導者ライセンスがお勧めだし、日本人の良さを活かしたサッカーであれば、JFA指導者ライセンスがお勧めかも。

ポイント②戦略なく、むやみやたらにライセンスを取りにいかない(各ライセンスを跨いで)
これは私自身も大いに反省しなくてはいけないのですが、当時焦りばかりがあり、とにかく手当たり次第に講習会に申し込みをして、チャンスがあれば、徳島、新潟、京都までJFAの講習会を受けに行きました。スペイン人が日本に来ると聞けば、非公認の指導者ライセンスでも高いお金を払ってたくさん受けてしまいました。

例えば、、

  • NG例)費用対効果、各国のサッカー事情や育成スタイルも考えずにひたすらライセンス取得をしたり、講習会を受けまくる
    →結果、この人は何がしたいのだろう?どんな特徴を持った指導者なのかわからなくなります。
  • OK例)JFAなのかスペインなのかどちらかで固めていく、そして、あまり関係のない資格も時間とお金の無駄なので取得しない。例えばGKコーチ、フットサルコーチ、キッズリーダー、審判など。ハイブリッドで行くにしてもどちらをメインにするのか事前に決めておく。
    →一度取得すると更新するのにも時間とお金が掛かりますし、たくさん資格があると段々と管理しきれなくなります。やはり最初の段階で方向性は決めた方が良いです。私の場合、フットサル審判3級、フットサル指導者ライセンス、キッズリーダー(U6・U8)、D級、その他IFCO主催の非公認ライセンス(15個)などは役に立った半面、自分の方向性や目標とはずれていたのでは?と思っています。それよりも自分でゲームモデル、戦術の研究、ピリオダイゼーション・トレーニング計画を実際に作成し、チームに落とし込んで、PDCAサイクルで回して検証していった方がはるかに有意義だと思います。これは本当に自身の失敗例から反省しています。

まとめと次回

今回はJFAとスペインの指導者ライセンスについて、私自身が取得してわかったことをまとめました。

もちろん「まだLevel3、JFA S級、AFC Diploma Proも取っていないのに偉そうに語るな」とご指摘をくださる方もいるかと思いますが、私自身指導者経験自体は24年間となり、知り合いにもS級・A級の方もおりますので、それらの話も参考にしております。

私は、現在スペイン文科省のライセンスをLevel.2まで取得、今はLevel.3の準備を進めていて、現在マドリッドのエージェントの方に準備を進めてもらっている所です。

AFC Diploma Proの方はこれからAFCに連絡を取り、受講をできるように進めて行きたいと思いますが、プログラムが約7週間となるので、今の仕事を辞めないと取得はできないと思っています。

ここから先のライセンス取得について、ボランティア指導者のままでいるのか、それともプロの指導者として進んで行くのか、決断をする必要がありそうです。

どんな資格でもそうだと思いますが、取得して終わりではなく、取ってからが本当のスタート、競争だと思います。そして、常に選手目線での指導者になることが大切だと思います。

次回以降、また機会があれば、指導者ライセンス比較の第2回についても触れていきたいです!

本日もベルビュースポーツアカデミー/ベルビューフットボールクラブ府中(BFC府中)のホームページにご訪問頂き、ありがとうございました。アスタルエゴ。

Creo que es lo mismo con cualquier calificación, pero no termina una vez que la obtienes, es el verdadero comienzo y la competencia después de que la obtienes. También creo que es importante ser siempre entrenador desde la perspectiva del jugador. Gracias por visitar la página de inicio de Bellevue Sports Academy/Bellevue Football Club Fuchu (BFC Fuchu) hoy. ¡Hasta la próxima!

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この記事を書いた人

志村コーチのアバター 志村コーチ 代表理事・監督

フットボール歴40年。現在は日本にてクラブチーム・中学校のコーチをしながら、レアルマドリッド大学院にてフットボールを研究中。直近の目標はスペイン・アジアの最上位ライセンス(UEFA Pro・AFC Diploma Pro)を取得し、スペインで監督をすること。最終目標は、スペイン戦術・スペイン語を標準装備した各拠点のBFC選手達がラ・リーガの選手として活躍すること。まだまだ時間が掛かりそうですが、皆様のご支援・ご協力の程、よろしくお願い致します。

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