Buenos Dias! Come estas? (おはようございます!みなさん、お元気でしょうか?)
本日もベルビュースポーツアカデミー/ベルビューフットボールクラブ府中(BFC府中)のホームページにご訪問頂き、ありがとうございます。
「スペインサッカー」と聞くと、バルサ、ティキタカ、ポゼッション、パスサッカー、言語化と皆さんの頭の中にイメージが沸くと思いますが、なぜそのようなイメージが出てくるのでしょう?
そもそも「スペインサッカー」という名前の由来は何で、どのような戦術などあるのでしょうか?
今回私がマドリッドに2回、過去6年間スペインサッカーを勉強してきた事を、皆様にもお伝えしたいと思い、記事にしてみます。
個人戦術・グループ戦術とは何か?
戦術と聞くと日本では漠然としたイメージをお持ちかもしれません。例えば、カウンター、ショートカウンター、ポゼッション等々だと思いますが、スペインでも同様に同じようなイメージを持って、スペイン人の方はサッカーをしているのでしょうか?
実際のところ、スペインでは個人戦術・グループ戦術が約30位の戦術名が言語化されて、定義されており、小学生からすでにそれらの戦術用語が使って各トレーニングが体系だって組まれています。
そして、その上位に位置するものがゲームモデルだったり、戦略だったり、ピリオダイゼーションのサイクルだったりしますが、今回はオフェンスの戦術について詳しく説明していきたいと思います。
戦術的ピリオダイゼーションはここ10年位で日本にも聞くようになり、最近では関連する書籍も多数出版されるようになりました。ピリオダイゼーションについてより興味がある方は、下記の書籍を購入されてみてください。非常にわかりやすく説明されております。私も5回程度熟読しました。
Principios Ofensivos (オフェンス原則)①アタケ(Ataques)
特徴
■インプレーになった時、もしくはボールを奪取してから、ボールを保持しながら相手ゴールに向かおうとする全ての動作。
■効果的にするためにはチーム全体によるアクションが要求
■1試合あたりの平均攻撃回数は80回。
具体的な特徴・練習内容
<始まりの段階>
・ディフェンスラインとキーパー、・数的優位
・大きいスペース、・目標、サリダーデバロン(キーパーを含めたプレー)
<フィニッシュの段階>
・スピード、・よりリアルなシチュエーション、
・数的優位、・敵がいる状態での前進、
・センタリングシュート、シュート
日本語で言うところの攻撃(アタック)です。最も基礎的な用語だと思いますが、スペインでは上記のように明確に定義がされています。この1回当たりの平均攻撃回数80回というのも実際に多数の試合を映像解析して分析した結果となっています。
彼らは日本人以上に分析に慣れていて、同じ試合を何度も見ることに慣れています。私も少年団の監督・コーチをしていた際は自チームの同じ試合を3回見て、「Soccer Note」というアプリを使ってアタケの分析をしていました。
それ位、このオフェンス原則・戦術は重要だと言えます。
Principios Ofensivos (オフェンス原則)②アポジョ(Apoyos)
特徴
デスマルケの派生
■ポゼッションを保つために、サポートする動き
■近づいたり、離れたりする
■方向:横、斜め、深くに、後ろから、前から
具体的な特徴・練習内容
①ロンド、ポゼッション、パスの練習
②フリーマンを使った数的優位がある練習
③移動することを強制すること
④ポジションプレー
いわゆる日本では良く言われるサポートですね。
ただサポートを角度や距離感、トライアングル、パススピードなどもチームによって最低限の決め事があり、アポジョが体に染みつくようにトレーニングをしています。良くやる練習はロンドでそこから変則的なロンド、フリーマンを入れたポゼッションゲームというを行います。
この練習も小学生(U-8位)から始めていき、ずっと練習していくとU12位になるとスムーズにボールを動かして、アポジョも伴った連動した攻撃が生まれていきます。
私がマドリッドに行って、U-12の練習を見学していた時には、選手間で迷いがなく、オートマチックに連動して、ボールが回っているように見えました。
まとめ
本日は、スペイン基本戦術①アタケ、②アポジョについての説明でした。次回、第2回ではさらに基本戦術の紹介をしたいと思います。
本日もベルビュースポーツアカデミー/ベルビューフットボールクラブ府中(BFC府中)のホームページにご訪問頂き、ありがとうございました。アスタルエゴ。